私たちの会社

SDGsへの取組み

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで全会一致で採択された「持続可能な開発目標」です。政府だけでなく、世界中でヒアリングを行い、オンライン調査で1,000万人以上が参加したものも含め、世界が合意した目標です。2030年までを期限とする世界共通の17の目標により、貧困や飢餓や暴力を撲滅し、地球環境を壊さずに経済を持続可能な形で発展させ、人権が守られている世界を実現することを目指しています。キーワードは「Leave No One Behind(誰一人取り残さない)」です。今、私たちが直面している人道危機における様々な課題を解決するためには、政府、企業、NGO、そして、地域や個人がともに力を合わせることが必要です。

私たち、家づくり工房は、SDGsの取り組みに賛同し、持続可能な地球環境を目指し、私たちができることから、取り組みを始めています。

国連広報センター及び環境省ホームページを参照しています。

住まいづくりを通して、人づくりと幸せづくりを行います

目標8 包摂的かつ持続可能な経済成長及び、すべての人々の完全かつ生産的な雇用と、働きがいのある人間らしい雇用を促進する
目標5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
目標17 持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

職人技を次世代に継承する

日本の建設業界では、職人の高齢化という深刻な問題を抱えています。高齢者の大工職人が目立ちます。大工職人の技術の伝承には、時間を要しますので、若い職人を育成することが急務です。家づくり工房では、次の世代へ技術を継承するために、人を育てることが非常に重要なことだと考えいます。若い人達に、働きがいのある仕事として、大工職人を志してもらい、後継者を育成する取り組みを進めています。

丈夫で長持ちする家をつくります

目標12 持続可能な生産消費形態を確保する
目標11 都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
目標13 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

地域の古民家に学び、現代の家造りに活かす

川越エリアには、築100年以上の古民家がたくさんあります。古民家には、今も家族が暮らし続けています。家を支える柱は無垢の杉。柱と柱をつなぐ梁は、強度の高い松などが用いられています。長い年月を経た木材は、経年変化し、ツヤがあり、堂々としています。長い年月に渡って、家族の暮らしを守ってきた家の中に入ると、心が落ち着き、空気が澄んでいます。
私たち家づくり工房では、古民家の家造りに学び、現代の家造りに活かす設計をしています。家の構造体となる柱や梁は、高知県梼原町の森林から切り出された無垢の杉を使っています。壁は、家の空気を綺麗にする機能を持つ、自然素材の漆喰を塗っています。屋根・壁・床は、断熱性能と気密性能を高め、夏でも2階が暑くならず、冬には、床が冷たくならない工夫をしています。

木材の活用を通じて、森林や生物多様性の保全に貢献します

目標15 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標9 レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

 

生命の多様性を維持する森林を守る

日本の国土面積の67%が森林に覆われた世界有数の森林国です。美しい景観と豊かな生物多様性を持つ国であり、豊かな森林資源を持つ国と言えます。日本では5~6万年前の旧石器時代から縄文時代を経て、現代に至るまで、人々は森の恵みを受けながら生活をしながら、木の文化を築いてきました。森林は、木材などの資源の生産の場であり、狩猟の場であり、キノコ・木の実・果実などの食料生産の場でもあります。森林は雨の水を蓄え、ゆっくりと時間をかけて水質を浄化しながら、絶えることなく、私たちの命の水源であり続けています。また、森林は、多くの生物の棲息の場であり、生命の多様性を維持しています。さらに、森林は土壌に根を張り山の土を守り、土砂災害などを防いでくれる役割も担っています。森の落ち葉は腐葉土となり、土の表面を守り、何層も重なることで褐色森林土となります。とりもなおさず、この森が日本の国土を生物多様にしている大きな要因です。

森林の荒廃を防ぐ

日本の森林の歴史は、伐採の歴史でもあります。家屋・燃料・戦いなど、木材を伐採し続けたことで、山から森林が消えていました。明治に入り、経済が活発になるにつれて、木材の需要がさらに伸び、植林が推奨され、人工林が増えたのです。林野庁の統計では、現在、日本の国土面積(3,779万ヘクタール)の約7割を森林面積(2,505万ヘクタール)が占めており、そのうち、人工林面積は1,020万ヘクタールで、森林面積全体の約4割にまで増えています。しかし、高度成長期には、安く不法伐採された南洋材の輸入が進み、国内の木材価格は下落し、森を維持することが難しくなっています。植林によって人口的に作られた森は、管理できなくなると、荒廃の一途をたどります。

日本の山に森林が蘇った今、家すくり工房では、日本の森林の木材を積極的に使っています。日本の森林の木材を使うことが、日本の森林の荒廃を防ぐ最も効果的な手段となるからです。高知県梼原町の森林は、FSC森林認証を受けた、美しい森です。管理・伐採・製材・乾燥と一貫した木材供給の仕組みが整っていますので、家の構造材として、積極的に活用しています。