当社ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。私たちは平成7年から自然素材の家づくりを始めました。そして現在、当社ではドイツ生まれの「バウビオロギー」という考えに共感し。自然素材を使った省エネ健康住宅を基礎とした建築に力を入れています。建築生物学または建築生態学と和訳されており、人々の生活空間が自然環境と調和することを大事にした概念です。
当社では、人間の住まいを生き物たちが自然の中でこしらえる「巣」だと捉えます。そのため、できるだけ自然素材の建材、木材、土や紙など自然に近い、土に還る素材を使用することを心がけています。そして、ただ単に「自然素材を使っています」という継ぎ接ぎ的なつくり方は採用していません。人間の身体が色々な部位の有機的な結びつきの中で有効に機能していることと同様に、建物も構成される建材が床、壁、天井などの部位でお互いが関係を持ち合うような一つの有機体だと考えるからです。
有機的な家づくりは、内部の自然素材などを断片的に取り上げるのではなく、土地の地場、水脈などのチェックから始まり木材、土、紙、などの建材同士の調和、外壁や屋根など外部部材と地域環境との調和など広い視野に立ってホリステックに考えるべきだと言えます。
バウビオロギーには、ある領域を満たしていれば該当するという明確な定義はありません。バウビオロギーはあくまで建築の考え方であり、お客様にとってよりよい住まいをつくるための指針なのです。当社では新築工事でも家屋全体にわたる大規模なリノベーションでも、逆に水回りの一部のみのリフォームでも、バウビオロギーに基づいて少しでも地域のお客様に住みよい住まいを提案していきたいと考えています。
バウビオロギーは人を中心としてさまざまな角度から建築を考える概念であり、環境に配慮するには住まう人々が心地よく生活を送れることがもっとも重要になります。当社では新築・リフォームで断熱性能や気密性を考える際には、自然素材を使用しながら、お住まいの地域に適した十分な効果が得られるように設計。子、孫の代まで続く未来の人々の住環境にも配慮した家こそが、当社が提案する「バウビオロギーの家」なのです。
家づくり工房合同会社 落合 隆浩